沖縄の不都合な裏事情

沖縄はなぜ本土と感覚が違うのか?沖縄が好きになり、移住する人も数年で帰っていくのは、双方が相手の現状や立場を理解していないからだ。

沖縄事情

翁長知事発言で沖縄が失ったもの

更新日:

人間関係を円滑にするためには、問題があっても、あえて言わないでおくという配慮が必要だ。

余計なことをべらべらと喋ることで、それが正論であっても人間関係を崩すことがあるのは誰もが知っていることだろう。

翁長知事が国連で訴えたことは、明らかに沖縄県民に不利益を与えてしまっている事を彼やその取り巻きは知っておく必要がある。

 

国連での一連の発言

※翁長雄志知事はスイス・ジュネーブの国連欧州本部内で開かれたシンポジウムで講演し、沖縄に米軍基地が集中する現状について「県民の自由と平等と民主主義が無視され、自己決定権がないがしろにされている」と訴えた。

これに関しては何も言うことは無い、これは沖縄で議論されている事実であって、これが嘘だとは誰も思っていない。問題は次の発言だ。

※翁長氏は講演で、琉球王国が日本に組み入れられた明治初期の琉球処分や、県民の4人に1人が亡くなったとされる沖縄戦、米軍基地が集中していった戦後の歴史などを説明。選挙などで普天間の「県内移設反対」の民意は示されているとして、日本政府が名護市辺野古への移設計画を進める現状を「非常に理不尽さを感じる」と批判した。

これを聞いた人達はどう思うだろうか?沖縄の人達は日本に無理やり併合され、今でも迫害を受け、日本の一部となっている事に否定的な感情を持っていると思われかねない。

実際、台湾人はこれだけ近くに位置しながら、「沖縄は日本から独立すべき」と考える人が相当数いるのは、台湾の立場から沖縄を見ているからで、同様に世界の人は日本の一地域をクリミアやウイグルと同等に考えるだろう。

人は、沖縄の立場に立って考えるのではなく、あくまで自分の環境と照らしあわせて考えるのだ。

沖縄の人間は自分たちを日本人だと考えていて、それは他の迫害されている国とは全く違うのだが、世界の人に感覚までは伝わらないのだから、誤解を招いてしまう可能性がある。

 

琉球処分を恨んでいる人

2015年現在、沖縄で琉球処分を恨んでいる人がどれだけいるだろうか?

狂信的な無知で無教養な年寄りは一部にいるが、それを見つけるほうが難しいほど、過去の事になっていて、琉球処分をされたからと文句を言う人間は全くいない。

それを翁長知事は100年以上前の事を引っ張りだして、基地問題と絡めて世界中に誤解を与えた。この罪は非常に大きい。

私の世代でもやはり主観的に見れば、沖縄の過去の歴史を考えると腹立たしい物があるのは事実だ。翁長知事を擁護するとしたら、忘れられる事の恐怖を持っていて、それを問題提起したのだろう。

しかし、それは前世代のエゴとは言えないだろうか?

自分たちの感情を忘れてほしくないからと、若い世代に押し付けているようにしか見えない。事実だからとわざわざ口に出す必要の無い事だ。

 

世界の若い世代の感覚

私は多くの外国人と戦時中の話をする機会があり、いろいろな事を聞いてみたが、一様に「昔はそういう事があったね。」という話で落ち着く。

日本と第二次大戦で戦った国の若者は、「過去の事」と理解し、日本の現在と未来を見ている。

同様に、日本の若者(無教養なSEALs以外)も過去の事であって、自分たちの世代が負う問題ではないと考えているが、これは至極真っ当な意見で、世界の常識だ。

しかし、反面、外国でも高齢者は昔の感情や考えを捨てきれない人が多く、私が知りあった中でもユダヤ人をもっと殺せば良かったというイギリス人や、植民地支配していた事は悪いことではないというベルギー人がいた。

戦争を知っている世代等は、こういう感覚を捨てきれないもなのだ。

 

時間以外に問題を解決してくれるものはない

各国の若者の意見を聞くと、非常に沖縄の感覚と似ている事に気づかされる。

前世代の年寄りは、実際に戦争を経験したり、植民地支配されていた経験を持っているが、その辛い思いをした人達に、「それは昔のことだから」とは言えないし、言って考えを変えようとしても、変えられるものではない事をよく知っている。

そんな時、若い世代は何をするのか?どうすれば世界の人々の意識や感情は変わるのか?とても簡単な方法がある。

それは、その世代が死ぬのを待つことだ。

前世代に何も言えないのであれば、世代交代を待つ以外方法がないというのは世界中の人が考えている事だ。

沖縄もその証拠に、太田知事が落選し、稲嶺県政になった時、世代交代を感じたはずだ。

 

三歩進んで二歩下がるのは仕方がない

「三代口を噤めば過去になる」

この言葉は非常に良く真理を表していて、問題を黙っていたとしても、その子供の世代の少数バカがほじくり返し、その孫の世代にいる少数のバカが蒸し返す為、問題はすぐには無くならないが、徐々に世代交代により小さくなる。その後はそれを言うこと自体がバカ扱いされる。

例えば、アイヌ問題はどうだろう?

今現在、アイヌ人差別をする人間が日本にいるだろうか?ごく一部の北海道人を除き、全くそんな話を聞くことは無い。

元寇で九州に侵攻してきたモンゴルや朝鮮を恨みに思っている日本国民が一人でもいるだろうか?

この様に問題はすぐに解決することは無く、時間が経てば忘却と共に解決してくれる。

必要なことは、若い世代に言い伝えない良識だ。

世代交代を待たずに、解決しようとしても、アメリカの様な偽善国家を見れば分かるが、「無くなったことにする」しかできない。

アメリカにおける実際の黒人差別やイスラム教徒差別を見れば理解できるだろう。

 

世代交代で忘却を恐れる人

世代交代によって意識変化が起きることをよく理解している国がある。

それが中国と韓国だ。

この両国は国策として反日政策をしているが、なぜそれをしなくてはいけないのだろうか?

それは、放っておけば国民は世代交代により日本との過去の歴史を忘れ、意図しない意識を国民が持ち始める事をよく知っているからだ。

過去を一生懸命ほじくり返し、事あるごとに日本バッシングを始めるのはそれが理由といえる。

翁長知事が琉球処分を持ちだしたことは、それと同様の意味を持っている。

皆が忘れかけていたことをわざわざ発言し、自分の主張と絡め、問題を大きくしアピールする。この手法は左翼思想にかられた活動家がよくやる手口ではないか?

翁長知事は単に左翼と同じとは思わないが、沖縄の歴史を忘れてしまえば沖縄のアイデンティティを保てないと考えているのだろう。

これこそが前世代のエゴだ。

 

翁長知事の世代が持つ感覚や感情を私は理解できる。

本土の人間には多少難しいかもしれないが、私は特別な説明が無くとも前世代の沖縄に対する感情を理解することはできるし、感じ取ることができる。

しかし、これからの本土と沖縄の関係、世界と日本の関係を考えた時、全く必要のない発言で、世界中の人に誤解を与えた。

沖縄は、翁長知事が琉球処分発言を持ちだしたことで本土との関係を後退させ、非常に厄介なバトンを若い世代に渡してしまった。

▶沖縄は排他的なのか

-沖縄事情

Copyright© 沖縄の不都合な裏事情 , 2017 AllRights Reserved Powered by STINGER.